リセットする力を読んで(1)

リセットする力を読んで(1)

はじめに

本投稿はサッカー選手の酒井宏樹選手が書いた「リセットする力」という本を読み感じたことや覚えておきたいことを書いています。酒井宏樹は自分が好きなJリーグの元柏レイソルの選手であり、当時レアンドロドミンゲスとの右サイドの攻撃はかなり魅力的でした。また、大柄なこともあり大型サイドバックとして日本には珍しい守備にも定評がある選手というイメージでした。彼といえば「やってやれ」というキーワードの応援歌でしたが、外から見ると精神的に強い選手には見えずなんか応援したくなる選手でもあったと思います。そんな選手がドイツのハノーファーに移籍した際、正直私はあまり期待していませんでした。レアンドロドミンゲスがいない酒井は辛かったり寂しかったりで帰ってくると思っていました。ところが、いつの間にか有名な内田選手の影に隠れながらも日本代表の常連となり、そしてフランスの名門マルセイユに移籍、ついに今回ロシアワールドカップに出場することになりました。正直嬉しくてたまらないのが本音です。そんな弱気で人見知りな酒井選手と自分を重ねつつ、「リセットする力」を読み今後に生かしていけたらと思っています。

心を強くする

海外初挑戦からオリンピック・マルセイユで得た心を強くした話が記載されています。マルセイユは「サッカーの首都」として勝つことが義務付けられているチームで、ファンは熱狂的というか、よく暴走することで知られている。メディアが集中しているパリはメディアのプレッシャーが強いが、マルセイユは不甲斐ないプレーをした選手の車が破壊されるなど実力行使による直接的なプレッシャーが凄いといわれている。その状況下に身を置いたことで新しい景色が見えてきたというふうに記載されていました。

「他人軸」でなく「自分軸」で考える

他人に振り回されて、自分を見失ってしまう。それが不安の原因だったのです。しかし、マルセイユに移籍してからは、「自分が良いプレーをしていれば居場所は絶対にある」という「自分軸」の心の在り方へ変化していきます。

このような話は様々な自己啓発本にもありますし、よく「他人と比べてはならない。」などの話を聞くと思います。よって、自分としてはとはいっても現実問題それは難しい、理想なんじゃないかとよく考えています。人は他人がいるから成り立つ為に他人と比べてしまうのは致し方ないと思っていました。

本を読み進めると、内田選手との比較の話でイミテーションはオリジナルを超えることはあり得ない。自分のプレースタイルを追求するという内容があります。これはゴールが明確になっているからこそできた判断と自分は考えます。具体的に言えば、内田選手と同じ能力を持つというゴールであれば真似をすればよいのですが、本来のゴールは日本代表が勝利するというゴールをもっていたからワンポイントで使ってもらえるような上下への動きや高速クロスを磨いていくようになったと考えました。

個性というのは、それぞれによって違います。だからこそ、自分にしかできないことがあるはず。

歌手のSMAPの曲でありますが、もともと特別なオンリーワンである。香川真司選手もオンリーワンの選手でいたいと話していたインタビューを見ましたが、それぞれに個性があるのは確かです。ただ、自分の個性とはなにかわからないのでしっかりと自分を分析する必要があると考えています。様々な方法で自分の個性を見る方法があるかと思います。またその個性としっかりと向き合うことが大切かと考えます。マルセイユでの酒井選手は戦術理解や戦況把握、試合の流れを読む技術などの頭を使うプレーや味方との連携向上による組織的な守備力を高めるようにしたみたいです。

第三者にも自分を客観的に見てもらう

酒井選手はマルセイユに移籍するとき、トレーナに自分の体を見直してもらったところ無理に筋肉をつけたことが原因で体のバランスが崩れ常にハムストリングに痛みを抱えている状態だったようです。フィジカルコンタクトは筋肉量よりも、体を相手にぶつけるタイミングのほうが大切であるので無駄な筋肉をつけるのをやめて自分に合った筋肉をつけようと考えたそうです。サッカー選手の場合は筋肉かもしれませんが、これはサッカー選手でない自分にとって自分の状態や個性にあったものを身につける必要があると思いました。

自分の感覚と基準だけを信頼する

「プロサッカー選手の場合様々な人から評価され、人が違えば視点や判断基準が違う。評価が良くても悪くてもどちらも正解であると考えたそうです。ただ、その評価に流されて、自分自身がブレてしまうことだけは、絶対にあってはならない。」と考え、自分の感覚と基準だけを信頼するようにしたという記載があります。私も様々な人からの評価を気にしていました。その評価に流されて気持ちが左右されていることが多いことに気づかされました。自分のなかでの基準を明確化する必要があると思いました。

厳しい目で自分の基準を持ち続けることが大事である。また、自分が気持ちいいことや心地よいことをたくさん見つけて、自分のフィリーングを大切にすることで、自分の基準を明確にしてほしいです。

自分が気持ちいことや心地よいこととはなにか。私には正直わかりません。これから探していく必要があると思いました。少しづつでいいので見つけていこうと思います。

プレッシャーは「受け止める」ではなく「受け流す」

理想は本田圭佑選手のようなプレッシャーに打ち勝つだけの強靭なメンタルを身につけることですが、酒井選手は酒井選手らしい方法でプレッシャーのなかで戦っていました。正直この考え方は昔の酒井選手を知っている人からすれば彼らしいと感じるものだと思います。

プレッシャーを「受け止める」のではなく「受け流す」

受け流すためにあえて自分を過小評価をするようです。「自分みたいな選手が国を背負っているなんておこがましい」と自らに言い聞かせているようです。これは今まであまり考えたことがない考え方です。このような発言をすれば他人にどう評価されるか気になると私は思いました。しかし、この過小評価はプレッシャーを受け流すだけではなく過小評価するからこそその為の準備をしっかりできるとのことです。長谷部選手の「心を整える」にも最悪の状態を想定して試合の準備をすることで心が整うという話があったことを思い出します。その人の性格や才能が大きく影響するプレッシャーに打ち勝つ強靭なメンタルを身につけるよりもプレッシャーを受け流す技術は、誰もが後天的に身につけられる。ただのネガティブではなくプレッシャーを受け流す手段を引き出すことができる武器になると記載があります。これを読んで改めてネガティブではなくプレッシャーを受け流す手段を知っていると考えるようにしていきたいと思いました。

「嫌われない勇気」があってもいい

酒井選手らしいです。これも。一般的には「嫌われる勇気」がチームをまとめたりするには大事という勘違いがよくあります。しかし、酒井選手は「嫌われる勇気」はないとのことです。

「嫌われる、嫌われない」という観点に意味はない

本では安英学選手や北嶋秀朗選手の例がありましたが、そもそも「嫌われる・嫌われない」という観点でアプローチをしていなかったとのことです。信頼関係をしっかりもって接することが大切であり、嫌われる・嫌われないという観点はあまり大事ではない。信頼関係をもつためにどうすべきかを考えていく必要があると思いました。安選手は「全チームメートへのリスペクトを忘れない姿勢」をもっており、北嶋選手は情熱的に率先してチームを引っ張ったと書いてありますが、参考にしつつ考えていこうと思います。